越の誉、生酛出来ました!
日本酒・・ なんとな~く、昔からあるものだし代わり映えしないものなんじゃないのって思っている人
時代劇で、よく食事処でおっちゃんが酔いつぶれてるシーンを見るけど、あれ美味しそうだなって思って見ていた人
古くからあるもの、伝統、歴史を重ねていったものにロマンを感じる人
江戸時代のお酒、その一端を感じてみませんか?
実は日本酒の現在の製造技法の主流は江戸時代とは異なります。
当時あった生酛造りという技法は、明治になって山廃酛や速醸酛といったより効率的で安定した酒を造りだせる方法が確立してから一気に廃れていってしまいました。現代には一部の蔵元を除き、その技法は受け継がれなかったのです。
しかし、近年になってそれを復活させる機運が高まってきました。
現代の設備と蔵人達の技術力をもってすれば、生酛造りでも旨い酒が生み出せるのではないかと。
そうして造りを一から研究し、苦労を重ね、形にする事が叶った生酛の酒達が徐々に市場に登場してきています。
生酛造りのお酒はこんなにも違いがあります!
・乳酸が多い。
ヨーグルトに多く含まれている事で有名なこの酸は、穏やかな酸味が楽しめます。温めても美味しい酸ですので、お燗でもイケます!
・酵母が長生き。
生酛造りでは酵母がタフであり、長く生き続けます。発酵が進む為、キレが良くなります。
・熟成向き。
乳酸菌が多く含まれる事による抗酸化作用により、熟成向きと言えるお酒です。
・すっきりとした味わい。
アミノ酸が少なく、ペプチドが多い酒質となるため、濃醇だがすっきりした飲み口になります。
・甘みがふえる。
D型アミノ酸が多くなり、甘みが増します。
当店の所在地でもある新潟県柏崎市にある越の誉の原酒造さんは、文化11年(およそ200年前)の江戸時代に創業された酒蔵ですが、ここも生酛の技術は残っていませんでした。しかし、にいがたの名工(卓越した技能者に贈られます。)にも選ばれた事のある石黒杜氏を中心とした酒造りのプロたちが生酛造りに取り組み、完成させてみせました。新潟の蔵元でも生酛を出しているところは極僅かです。誕生したばかりの江戸の酒、是非ともこの味と歴史を堪能していただきたいと思います。
<越の誉 純米新潟生酛>の特徴とは
・酸のまとまりが良く絶妙です。
・ナッツやカスタードの様な風味が感じられます。
・円みのある豊かなコク。
・新潟県産契約栽培米を用いた、新潟独自の酒。
・県内で最も早く生酛を復活させました!