千代の光

自然とともに酒を造る酒蔵「鮎正宗」

創業明治8年(1875年)。

新潟県妙高市(旧新井)の中の深い緑に包まれた山あいの里、猿橋の地に蔵を構えます。環境を守り、自然とともに酒を造る酒蔵です。

蔵元入口には樹齢400年を誇るケヤキの巨木が2本、この土地を見守るかのように寄り添って立っています。

酒蔵の建物も、今では大変珍しい、かやぶきの屋根でできています。その土地昔ながらのものをできるだけ大切に。そんな蔵の姿勢を表すかのように、このケヤキとかやぶきの屋根は、鮎正宗のシンボルとしても有名です。

自然豊かな「水」にこだわる

何よりも鮎正宗のシンボル、鮎正宗といえば「水」です。

初代飯吉彦左衛門が酒を醸り始めたのは、枯渇することを知らない良質の湧き水があってこそです。毎時6tの湧き水が蔵の下から湧き出ており、余剰水は蔵の裏にある、夏には若鮎の銀鱗が踊る長沢川へと流れていきます。

千代の光 周辺の山々

豊かな水量を誇る水は、蔵を覆うようにそびえ立つ山の地下深くより自然に湧き上がる伏流水で、この清水のきれいさを表すように、蔵の水源にはワサビとミズバショウが育っています。

そうして大自然の中、恵まれた環境で造られた酒は、やわらかな口当たりで、さらりとした甘さを感じながらも飲んでいるうちに甘さがすっと消え、思わず杯をもう一杯と満たしてしまう、そんなお酒です。

わずか千石の、新潟県の中でも決して大きいとは言えない蔵ですが、昔から積み重ねてきた手作りで酒を造っています。

千代の光

自然とともにあり、自然の恩恵を酒という形で伝える。

そんな鮎正宗の酒は、全国新酒鑑評会にて金賞を数回受賞、関東信越国税局酒類鑑評会主席第一位を受賞するなど、高い評価を得ています。

また地元の人からも日々の疲れを癒す一杯として、大事な節目を祝う酒として、大切な人の祝門を激励する酒として、親しまれ、愛されてきたお酒でもあります。

新潟県の山奥にたたずむ蔵が、手ずから、酒の一滴まで丁寧に造り上げた酒、鮎正宗。どうぞ一度ご賞味下さい。