葵酒造Maison Aoi

当店が今注目している日本酒の蔵の一つが「葵酒造」です。長岡市で江戸時代から160年続く「長陵」が主要銘柄の高橋酒造が新たに葵酒造として生まれ変わりました。新チームでのチャレンジが始まったのが2024年。そして2025年2月に社名を葵酒造に変更し、酒造り第一弾を世に出しました。Maison Aoi Untitled01です。

蔵元は常に酒造りにチャレンジしています。どのような酒質にデザインするか、飲み手はどの層をターゲットに見据えるか、コストは、原料調達は、と。商品のイメージが決まっても果たして上手く造れるのか、様々な検討を重ね、その上で最高の商品を世に送り出しています。

いやいやそれは当たり前では？どこの業界の仕事だって試行錯誤を繰り返すものでしょう。もちろんそうなんですが、長い時間を掛けて微生物を相手に造るお酒はそれがなかなか大変です。

走りだしたら一発勝負。だからこそ、そこから抜きんでた商品を生み出すのは非常に難易度の高いチャレンジになります。

日本酒の変遷をみていくと、時代ごとに代表される酒質、酒の好みが劇的に変わります。また常々お酒を売る小売店としても、お客様の個人の好みの差では片づけられない年代の差、嗜好の違いを感じます。だからこそ日本酒の文化を大切にしつつ、今の時代にあった人の心に響くお酒を醸し出し、新しい挑戦をする葵酒造のMaison Aoi Untitled0シリーズをお勧めします。