ミルキーな香りとカリンの奥ゆかしい酸のニュアンス 大川戸・越淡麗

契約農家とともに、土地とお米の個性を醸す「Farmer」シリーズ。同じ蔵、同じ造り手が醸しながらも、米を育てた人と風土の違いによって、酒の表情は大きく変わります。契約農家の方々との関わりを通して、土地と農家の個性を感じられる日本酒を生み出すことがこのシリーズの目的です。
今シリーズは地元長岡から、個性の異なる2つの圃場・酒米を使って醸し出したお酒です。

守門岳からの雪解け水が流れ込む長岡市栃尾・大川戸の地で、大川戸農業生産組合が育てた越淡麗。夏は青々と、冬は雪深い山間地の風土の中、20年の時間をかけて土を育ててきた生産者の手仕事が詰まった一本です。

ミルキーな香りの先に覗くのはカリンのような奥ゆかしい酸のニュアンス。口に含んだ瞬間からシャープな酸とミネラルを感じる、芯のある味わいです。冬は雪に包まれる山深い大川戸の風土を感じる一本に仕上がりました。

大川戸の越淡麗は、全体を通してとてもおとなしく、落ち着いた印象のお米でした。吸水も非常にゆっくりで、最初は少し心配になるほどですが、時間をかけることで、必要な分をきちんと吸ってくれる。酛(もと)から醪(もろみ)にかけても、その印象は変わらず、どっしりと構えているような感覚があります。発酵自体はしっかり進むものの、温度を下げればその分、発酵もきちんと緩み、こちらの操作に対して素直に応えてくれる、非常に扱いやすい醪だったと思います。

実際に大川戸農業生産組合の方々のもとを訪れたときに感じたのは、職人気質でありながら、どこか包容力があり、少しだけ子供っぽさも残した、本当に米造りが好きな人たちだということでした。最初は多くを語らない印象でしたが、話し始めると次々に色々なことを教えてくださり、その姿がとても楽しそうで、聞いているこちらまで楽しくなったのを覚えています。お酒もまた、発酵中はどっしりとしているのに、口に含むと一瞬だけ明るさがあり、その後すっと静かに落ち着いていく。その表情は、大川戸の皆さんそのものだなと感じています。

  • 商品名:MaisonAoiFarmer 大川戸 越淡麗
  • 容量:720ml 価格:6,600円(税込)
  • 原料米・酵母:長岡市産越淡麗・K601
  • 火入れ有無:有
  • アルコール度数:13度